16日の金価格はほぼ横ばいで取引されている。株式市場は反発しているものの、米中貿易戦争への懸念は依然として根強いままである。
日本時間午後6時54分時点におけるニューヨーク商品取引所(COMEX)の12月限金先物価格は0.75%安の1519.75となっている。
18日の株式市場は反発しているものの、中国は米国への報復関税を示唆しており、米中貿易戦争への懸念が再燃している。また、中国がドナルド・トランプ米大統領に対して、香港の抗議活動について言及するのを控えるよう要請し、米中関係はさらに複雑化することが予想されている。
他方、マーケットはFRBによる利下げを期待している。
パウエルFRB議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムで講演する。
ジュリアス・ベアのNorbert Ruecker氏は「貿易戦争による不確実性は高く、今後数ヶ月に渡ってFRBによる緩和政策が予想される」と述べた。また、「これは金を下支えするだろう」と付け加えた。