[ニューデリー 29日 ロイター] - インドのモディ首相は29日、戦略的パートナーシップの一環でサウジアラビアが国内の石油・ガス精製事業に出資すると明らかにした。
モディ首相は、投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」に出席するため、サウジを訪問しており、サルマン国王やムハンマド皇太子と29日に会談することになっている。また、インドの戦略石油備蓄にサウジが参画するなどのエネルギー関連の合意を締結する見通し。
インド首相官邸の声明によると、モディ首相は、アラブ・ニュースとのインタビューで「両国は純粋に買い手・売り手という関係から、サウジが石油・ガスの川下部門のプロジェクトに出資するなどの戦略的パートナーシップに向かっている」と述べた。
サウジ国営石油のサウジアラムコは、アラブ首長国連邦(UAE)の国営石油とともに、インド西岸の日量120万バレル規模の大型製油所プロジェクトの権益50%を取得することでインド国営石油会社とすでに合意。
インド政府は、国営石油精製会社の全保有株(53.29%)を売却する計画。
アラムコは、リライアンス・インダストリーズ (NS:RELI)の石油化学・精製部門の株式20%の取得も目指している。