[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁は2日、2019年の雇用者数が過去最高に達したと明らかにした。労働参加率の上昇や外国人労働者の流入増が、人口動態の変化による影響を補った。
雇用者数は40万2000人(0.9%)増の4530万人。前年は1.4%増だった。
統計庁は「勢いは失速しているものの、過去14年にわたる雇用拡大が依然として続いていることが示された」としている。
2020年の雇用者数について政府は、4540万人と伸びがさらに鈍化すると見込んでいる。
サービス部門の雇用者数は31万9000人増と伸びが最も大きかった。製造業部門は5万9000人増、建設部門は3万6000人増だった。
また、19年は社会保障が厚く、給与の高い職に就く人が増えた。
貿易問題や国内産業の弱さに直面する中、ドイツ経済のけん引役となってきた家計支出の見通しにプラス材料となった。
ドイツ労働市場・職業研究所(IAB)のEnzo Weber氏は、ドイツの産業界は引き続き外需低迷に直面しているとした上で、「労働力が不足していることを踏まえると、深刻な影響はない」との見方を示した。