[東京 9日 ロイター] - 9日のアジア時間の原油先物価格は上昇。中東情勢を巡り乱高下していたが、市場は落ち着きを取り戻しつつある。
原油価格は、米軍によるイラン革命防衛隊司令官殺害とイランによる報復攻撃を受けて急伸したが、前日の米国市場では、米・イラン間の緊張緩和を受けて4%以上急落した。
0109GMT(日本時間午前10時09分)現在、北海ブレント原油先物 (LCOc1)は0.55ドル(0.8%)高の1バレル=65.99ドル。司令官殺害前の水準をやや下回っている。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.61ドル(1%)高の60.22ドル。
トランプ米大統領は8日、イランの報復攻撃で米国人の死傷者は出なかったと明らかにした。また必ずしも軍事力を行使する必要はないと述べ、危機打開に向けた姿勢をにじませた。イランも報復措置が終了したと表明している。
JPモルガンは、今年の北海ブレントの平均価格が64.50ドルになるとの予想を維持。「原油価格に影響を及ぼすのは、供給障害の規模、生産余力、世界の原油在庫のほか、米国の生産者が原油価格にどう反応するかだ」と指摘した。