[ヒューストン 31日 ロイター] - 米石油メジャーのエクソンモービル (N:XOM)とシェブロン (N:CVX)が31日発表した2019年第4・四半期決算は、原油や天然ガスの値下がりが響き、両社ともさえない結果になった。
北海ブレント原油先物 (LCOc1)は昨年第2・四半期にかけて70ドル台を回復したものの、その後はおおむね70ドルを割り込んで推移。足元では58ドルまで値下がりしている。
両社の株価はこの日、約4%下落した。
エクソンの利益は56億ドルと前年同期の60億ドルから減少。特別項目を除く1株利益は0.41ドルで、市場予想の0.43ドルを下回った。
シェブロンは前年同期の37億3000万ドルの黒字から66億1000万ドルの赤字に転落。石油・天然ガス資産の評価損など100億ドルの費用を計上した。特別項目を除く1株損益は1.49ドルの黒字で予想を上回った。
エクソンのウッズ最高経営責任者(CEO)は、天然ガス、精製、化学の各事業で価格が約10年ぶりの水準に落ち込み業績を圧迫したと述べた上で、新規プロジェクトへの投資を継続していくと表明した。
エクソンとシェブロンはテキサス州とニューメキシコ州にまたがる国内最大のシェール油田地帯、パーミアン鉱区で日量100万バレルの生産量達成に向けしのぎを削っている。