[ラゴス 12日 ロイター] - ナイジェリア国営石油会社(NNPC)のクヤリ社長は、12日に行われた米シンクタンク大西洋評議会のオンライン会議で、ナイジェリアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国によるOPECプラスの協調減産合意で定められた削減量を順守すると語った。
アフリカ最大の石油輸出国であるナイジェリアは過去数カ月削減量を守らなかったが、現行の削減は7月まで確実に順守するよう万全を期すと同社長は強調した。そして、合意に参加している全ての国が減産を順守すれば、8月まで延長は必要ないとの見方を示した。
また、同社長によると、ナイジェリアは3年以内に燃料輸入を確実に停止するよう取り組んでおり、政府は7月までに超軽質油(コンデンセート)を精製できるコンデンセートスプリッター建設への最終投資決定を行う狙いがあるという。処理能力は日量5万バレルで開始し、日量20万バレルに上げる予定。
さらに、経営難の製油所を建て直すため新たな試みに取り組んでおり、民間企業とのパートナーシップを模索する方針。現在、製油所やパイプライン、ガス開発など有望プロジェクトについて、米建設大手ベクテルや米エンジニアリング会社KBR (N:KBR)などの米企業と協議中という。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200615T005910+0000