[ニューヨーク 15日 ロイター] - 複数の関係筋によると、米石油・ガス生産大手チェサピーク・エナジー (N:CHK)は、早ければ今週にも破産法の適用を申請する準備を進めている。
新型コロナウイルスの流行を受けたエネルギー市場の混乱が背景。
関係筋によると、同社は現在、連邦破産法11条の適用下で業務を継続するため、9億ドル前後の事業再生融資(DIPファイナンス)について最終段階の交渉を行っている。
既存の債務の一部を事業再生融資に転換し、事業再生融資の総額を20億ドル近くとすることについても、債権者と協議を進めているという。
同社は90億ドル以上の債務を抱えている。
関係筋によると、同社は破産法の適用下から脱却するため、債権者から資本注入を受けることも目指している。
同社は債権者との交渉を終え、早ければ18日にも破産法の適用を申請する計画。交渉の進展具合によっては、破産法の適用申請が来週にずれ込む可能性もあるという。
破産法の適用下から脱却すれば、フランクリン・リソーシズ (N:BEN)などの債権者が、債務70億ドル以上の削減と引き換えにチェサピークを買収することも協議されている。
チェサピークの従業員数は昨年末時点で約2300人。関係筋によると、15日が期日だった利払いを見送った。来月1日にも別の返済期限が到来する。