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サウジとUAEが歩み寄りと関係筋、OPECプラス減産縮小に道開く

発行済 2021-07-15 01:31
更新済 2021-07-15 07:45
© Reuters. 石油輸出国機構とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」は、減産の延長を巡って対立していたサウジアラビアとアラブ首長国連邦が供給拡大に向け歩み寄ることで一致

[ドバイ/ロンドン 14日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」は、減産期間の延長を巡って対立していたサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が譲歩案で合意した。関係筋が14日、明らかにした。8月以降の協調減産縮小に道を開いた。

一方、UAEのエネルギー省は声明を発表し、同国の基準生産量に関してはまだOPECプラスと合意に至っておらず、協議が継続していると表明した。

OPECプラスは今月、サウジとUAEの対立が表面化し、協調減産縮小を巡る協議が一度決裂していた。

両国ともに8月から12月にかけて減産規模を日量200万バレル縮小する案は支持したが、2022年4月までとなっている減産期間を同年末までに延長する案については、UAEが自国の生産割当が引き上げられない限りは反対する考えを表明した。

OPECプラス筋によると、UAEは減産水準を算出する際の同国の基準生産量を22年4月以降、現状の日量316万8000バレルから365万バレルに増やすよう要求し、これをサウジが受け入れたという。

同筋によると、UAEの基準生産量引き上げによって、22年末までの減産期間延長に道が開かれる見通し。

ロシアはこれまで早期の増産を主張し、他の数カ国とともにサウジとUAEの対立の仲介役を務めてきた。

OPECプラスはまだ新たな生産方針について最終決定を下していない。UAE以外の国も基準生産量を調整することになるかは不明。

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