[シンガポール 30日 ロイター] - 原油先物は日本時間30日夕の取引で下落。昼ごろは米国の需要の堅調さを材料に上昇していたが、中国の輸入枠縮小の情報を嫌気して下げに転じた。
0755GMT(日本時間午後4時55分)時点で北海ブレント先物は0.41ドル(0.5%)安の1バレル=78.82ドル。米WTI先物は0.33ドル(0.4%)安の1バレル=76.23ドル。
業界関係者によると、世界最大の原油輸入国である中国は、2022年輸入枠第1弾の規模を前年同時期より11%少なくした。第1弾の割当先は主に独立系の製油所。中国政府は先進技術を持つメガ製油所を優先し、非効率な設備の製油所は排除しようとしている。
「中国政府が独立系製油所により厳しい対応をするとの見方が広がり、市場のムードが悪化した」(シンガポールのアナリスト)という。