[20日 ロイター] - ロシアの国営石油最大手ロスネフチは、原油売却入札について、落札代金は全額ルーブルで前払いとした。
プーチン大統領は3月末にロシア産ガスの代金をルーブル払いに切り替えるよう命じた。
ロスネフチはこれまで大半の原油をトラフィギュラやビトルなど大手資源商社と長期契約で売却しており、入札はめったになかった。欧州連合(EU)やスイスの対ロシア制裁で5月以降は商社の買い付けは大幅に減少すると予想される。
関係者によると、入札にかけるのは5月・6月積みのウラル原油など650万トン。入札資料は「インボイス(請求書)の総額はロシア中央銀行の米ドル/ルーブルレートを使ってルーブルに換算される」としている。ルーブルで支払えない場合は人民元、米ドル、ユーロ、アラブ首長国連邦(UAE)ディルハム、トルコリラでの支払いも可能としている。応札はモスクワ時間4月21日午後2時(日本時間午後8時)に締め切られる。