[上海 28日 ロイター] - 中国・上海市の保健当局は、新型コロナウイルスの新規感染者が減少する中、高齢者のワクチン接種率引き上げに力を入れていると明らかにした。既に4週間続けられている厳しい行動制限を解除する道筋を探っている。
27日に市内で確認された無症状の新規感染者は9330人で、前日から22%減少。症状のある人も約20%減少した。
上海市衛生健康委員会の趙丹丹副主任は、同市はなお、コロナ感染で重大な局面にあり、全ての地区が高齢者を中心にワクチン普及を目指す「予防・管理」の取り組みを進めていると述べた。
各地区でワクチン接種車両の手配や、介護施設での期間限定のワクチン接種会場の設置などが行われていると述べた。
同氏によると、これまでに市内の60歳以上の人口の62%に当たる360万人がワクチン接種を完了し、38%がブースター接種を受けた。