[シンガポール 28日 ロイター] - 中国国有石油大手、中国海洋石油集団(CNOOC)の香港上場会社、中国海洋石油は28日、シェルやBPといった石油メジャー(国際石油資本)が手放そうとしているロシア資産を取得する具体的な計画はなく、行動も起こしていないと説明した。
最高財務責任者(CFO)の謝尉志氏は、決算発表後の会見で、メジャーの権益の取得を検討しているかとの質問に対し、メジャーがロシア事業から撤退するにはロシア当局の承認が必要になると指摘。「ロシア・ウクライナ紛争は現在複雑な局面にある。状況を見守っている。具体的な計画や行動はまだない」と述べた。
英紙テレグラフは先週、シェルが、ロシア極東の液化天然ガス(LNG)事業「サハリン2」の権益売却に向け、中国海洋石油を含む中国企業3社と協議していると報じている。
CNOOCは、ロシア北極圏のLNG事業「アークティック2」に10%出資している。