[ブリュッセル 23日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会で気候変動問題を担当するティメルマンス上級副委員長は23日、12カ国がロシアからのガス供給削減の影響を受けていると明らかにした。
このうち10カ国がガス供給に関する「早期警報」を発令したと述べた。早期警告はEUのエネルギー安全保障規則で定められた3段階の警報レベルの第1段階で、供給の状況を監視する。
ティメルマンス氏は「ガスが完全に途絶えるリスクは、かつてないほど現実味を帯びている」と指摘した。ロシアはエネルギー供給を武器として用いていると改めて非難した。ロシアは計画的な供給削減を否定している。
ドイツ経済省は23日、ロシアからの供給減と価格高騰を受け、天然ガスに関する3段階の緊急計画で第2段階に移行すると発表した。