[24日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は24日、5月の世界の原油生産余力が、ウクライナ侵攻を巡る欧米の対ロシア制裁が主因で2021年平均の半分未満に低下したと発表した。
石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の生産余力は日量28万バレルと、21年の140万バレルから80%急減。前年5月は生産余力の6割をロシアが占めた。
OPEC加盟国の生産余力も300万バレルと、前年同月の540万バレルから減少した。
EIAは30日以内に生産可能で、かつ90日以上持続可能な最大の余剰能力を生産余力と定義している。
EIAの報告書は、5月に中国とインドに供給されたロシア産原油を考慮に入れているかどうかには言及していない。最近のデータによると、ロシアはサウジアラビアに代わり中国への最大の原油供給国となり、インドに対しては第2位の供給国となった。