[メルボルン 4日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)の産油量減少やリビアの政情不安、対ロシア制裁で供給が逼迫しているものの、世界的なリセッション(景気後退)への警戒感が重しとなった。
0016GMT(日本時間午前9時16分)時点で北海ブレント先物は0.35ドル(0.3%)安の1バレル=111.28ドル。前週末1日は2.4%上昇していた。
米WTI先物は0.32ドル(0.3%)安の108.11ドル。1日は2.5%高だった。
原油相場はここ2週間、景気後退への警戒感が重しとなっているが、供給懸念も根強く、より大幅な下落には至っていない。
ロイターの調査によると、OPEC加盟10カ国の6月の産油量は日量2852万バレルと、前月から同10万バレル減少。目標の約27万5000バレル増産には程遠い結果となった。
ANZリサーチは「OPECが新たに拡大した生産枠を達成できる可能性はさらに低くなった」と指摘した。
ノルウェーの石油・ガス労働者が今週計画しているストライキで同国の石油・コンデンセート生産量が日量13万バレル減少する可能性もある。