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ロシアはウクライナ原発を「核の盾」に利用、米国務長官が非難

発行済 2022-08-02 10:26
更新済 2022-08-02 10:28
© Reuters. ブリンケン米国務長官は1日、ロシアがウクライナ軍への攻撃で原発を「核の盾」として利用していると非難した。写真は、1日に国連本部で会見する同国務長官。(2022年 ロイター

[国連 1日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は1日、ウクライナ最大の原子力発電所周辺でのロシアの行動を「無責任の極み」と表現し、ロシアがウクライナ軍への攻撃で原発を「核の盾」として利用していると非難した。

ロシアは3月、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原発の一帯を攻撃し占拠した。

ブリンケン長官はニューヨークの国連で行われた核拡散防止条約再検討会議後に記者団に対し、ロシアが現在、原発を軍事基地として使用し、周辺からウクライナ軍に発砲していることに「深い懸念」を表明。

「当然、ウクライナ側は原発に絡む恐ろしい事故が起きないようにするため反撃できない」と述べた。

ロシアの行動は「人間の盾」を超え「核の盾」の利用に及んでいると非難した。

ロシア国連代表部はブリンケン氏に強く反論。「ロシア軍の行動は決してウクライナの核安全保障を損なったり、原発の定期的な運営を妨げたりするものではないことをわれわれは繰り返し説明している」とする声明を出した。

原発占拠の唯一の目的は「ウクライナの民族主義勢力や外国の雇い兵が現在の情勢を利用して最も予測不可能な結果をもたらす核の挑発を実行するのを防ぐことだ」とした。

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