[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が12日発表した8月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比1.5%上昇、前年比2.5%上昇と予想を大幅に上回った。
景気後退が懸念されているものの、製造業が投資を拡大した。
ロイターがまとめた市場予想は前月比0.6%上昇、前年比1.2%上昇だった。
資本財の生産が前月比2.8%増加した。
消費財の生産も増加。エネルギーの生産は減少した。
予想より強い数字となったが景気後退懸念は払しょくされていない。
キャピタル・エコノミクスの欧州チーフエコノミスト、アンドリュー・カニンガム氏は「全ての証拠が、ユーロ圏の産業が今後数カ月で大きく縮小する方向にあることを示す」と述べ、8月の伸びは7月の低下を完全には取り戻していないと指摘した。
国別では、フランスが前月比2.5%上昇、イタリアが2.3%上昇、ドイツが0.5%低下。