[ヒューストン 8日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは、来年のエネルギープロジェクト投資額を230億─250億ドルとする計画を明らかにした。今年の予測220億ドルから増額となる。
一方、米石油大手シェブロンは7日、インフレによるエネルギー生産コストの上昇に対処し、低炭素燃料プロジェクトに資金を投入するため、2023年の設備投資予算を今年から2桁増となる170億ドルにすると発表した。
支出増が直ちに増産につながるわけではなく、エクソンは来年の生産量が日量約370万石油換算バレルと横ばいになると予想している。
同社はまた、世界の原油価格が1バレル当たり60ドルと仮定した場合、27年までに1000億ドルの余剰資金を生み出す可能性があると想定。ジェフリーズによると、シェブロンは来年に約340億ドルのフリーキャッシュフローを生み出す見込み。
ジェフリーズのアナリストはこれによって、機動的な合併・買収(M&A)や自社株買い拡大などの余地が生まれると指摘した。