[13日 ロイター] - 米カンザス州で発生した「キーストーン」原油パイプラインの流出事故について、地元当局は13日、運営会社であるカナダのTCエナジーとの最近の会合で、汚染処理に少なくともあと数週間かかるとの見通しが示されたと明らかにした。
この事故では、1万4000バレルの原油が同州ワシントン郡の小川に流出しているのが7日に見つかり、稼働が停止された。郡当局はTCエナジーと12日に会合を開いた。
米運輸省のパイプライン・危険物安全管理局はTCエナジーは稼働再開の計画をまだ提出していないと明らかにした。同省によると、規制当局が承認するまでは、パイプラインの事故に関係がある部分は稼働を再開できない。
カナダのアルバータ州から米中西部やメキシコ湾岸の製油所に日量62万2000バレルの原油を輸送するキーストンは、米国の他の油送管より高い稼働率で操業する特別許可を得ており、2017年から高水準の操業を続けてきた。
キーストーンはカンザス州の北のネブラスカ州で分岐しており、ブルームバーグは関係筋の話として、中西部イリノイ州まで伸びる部分について、TCエナジーが稼働再開日を4日間延期し、12月14日にしたと報じた。
同社は原油流出の原因をまだ特定できておらず、調査が継続していると述べた。