[23日 ロイター] - ロシア対外情報局(SVR)は23日、ウクライナが西側から供与された武器を国内の原子力発電所に保管していると非難した。これに対し、ウクライナの高官は事実ではないと否定した。
ロシア側は証拠を示しておらず、ロイターは事実関係を確認できていない。
SVRによると、米国が供給したロケット砲システム「ハイマース」、防空システム、砲弾がウクライナ北西部のリウネ原発に運び込まれた。同原発への武器輸送は12月最終週に行われたという。
ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は23日、この件について、国際原子力機関(IAEA)との対話を維持することの重要性を示していると指摘。ただ、IAEAのグロッシ事務局長とプーチン大統領との会談は現時点で予定されていないとした。
一方、ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領府顧問は原発に兵器を保管したことはないと表明。ロシア当局が「虚偽の主張をしている」とした上で、ウクライナは引き続き「IAEAを含む調査機関に対してオープン」であり、「ロシアのうそは自身の挑発行為を正当化するためのもの」とした。