[ブエノスアイレス 24日 ロイター] - アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されていた中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の首脳会議は24日、経済や気候変動の危機に直面する域内への国際的な金融支援拡大を訴える宣言を採択して閉幕した。
宣言文書は「われわれは、国際開発金融機関などの国際的な地域金融機関がクリーンで公正、透明でアクセスしやすいメカニズムを通じて信用枠を改善する必要があるとの認識を強調した」としている。
新型コロナウイルスの感染拡大や気候変動、ウクライナ戦争がいかにこの地域に影響を及ぼしているかも説明。コロナのパンデミック(世界的大流行)で公的債務が膨らんだ国もあることへの懸念も示した。
地域全体の民主主義の重要性を強調し、ベネズエラ政府とその野党との間の交渉を後押しすると表明。米国には対キューバ規制の解除を求めた。
ベネズエラのマドゥロ大統領はビデオメッセージで、安全上の懸念があるため出席を見送ったと明らかにした。
1日に就任したブラジルの左派ルラ新大統領は出席、同氏にとって初の外遊となった。ボルソナロ前大統領はCELACに参加していなかった。
ウルグアイのラカジェポー大統領は、イデオロギーに基づいて偏った見方をすべきでないと指摘。特定の国を名指しせずに「ここには民主主義も制度も人権も尊重しない国がある」と述べた。