[ワシントン 30日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ前大統領は米国での滞在を続けるために期間6カ月の観光ビザ(査証)を申請した。ボルソナロ氏の弁護士が30日明らかにした。同氏は支持者らによるブラジル連邦議会襲撃を扇動した疑いで捜査対象となる可能性があり、米国ビザ無効化を求める声が上がっている。
弁護士によると、米国は27日に申請を受理した。ボルソナロ氏は審査期間中、引き続き米国に滞在する。
弁護士はロイターの取材に電子メールで「ボルソナロ氏はしばらく休息し、頭を整理して米国で数カ月観光客として楽しみ、それから次のステップを決めることを望んでいる」と述べた。
米国務省の報道官は、法律でビザの記録を明かすことは法律で禁じられており、個々の申請案件の詳細に触れることはできないと述べた。
ボルソナロ氏は大統領の任期が切れる2日前の昨年12月30日に米フロリダ州に入った。ブラジル最高裁はボルソナロ氏を捜査対象とすることを認めている。