[モスクワ 31日 ロイター] - リフィニティブ・アイコンが31日発表したデータによると、2022年の欧州向けロシア産液化天然ガス(LNG)輸出は前年比約20%増の約1700万トンだった。パイプライン経由のガス供給の大幅な落ち込みが部分的に補われた。
欧州は、ロシアのウクライナ侵攻を巡る深刻な政治危機を受けてパイプラインによるロシア産ガスの輸入を減らす一方、海上経由によるLNG輸入を増やしている。
22年のロシアのパイプライン経由による欧州向けガス輸出は、ソ連崩壊後の最低水準に落ち込んだ。ロシアにとって欧州は最大の輸出先だが、ウクライナ紛争や原因不明の爆発による主要パイプライン損傷が響いた。
22年のロシア産LNG輸出は全体で8.6%増の約3300万トン(約450億立方メートル)。この半分超が欧州向けだった。