[キーウ 1日 ロイター] - ウクライナ経済省のクディン次官は1日、今年の国内穀物収穫量が4950万トンと昨年見込みの5100万トンを下回り、減少が続くと述べた。インタファクス・ウクライナが伝えた。
2021年には過去最高の8600万トンを記録したが、ロシアの侵攻で東部、南部、北部で占領や攻撃に遭い、農業部門が深刻な打撃を受けている。
クディン氏は、国内に十分な食料があり、輸出を縮小する必要はないと説明した。「国内消費が不安定になるリスクが生じた場合、輸出を規制することも考えられる」と述べたという。
ウクライナの農業生産者は今週、今年の穀物収穫は3500万─4000万トンに減少する公算が大きいと表明。このうち小麦が1200万─1500万トン、とうもろこしが1500万─1700万トンの見込みという。
今週発表の農務省統計によると、22/23収穫年の1月30日時点における穀物輸出は2630万トン。前シーズンの同じ時期には3790万トンを輸出していた。