[シンガポール 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反落。ロシアによる減産方針には反応薄で、アジアや米国での製油所のメンテナンス作業による短期的な需要への影響が意識されている。
0153GMT(日本時間午前10時53分)時点で、北海ブレント先物は0.69ドル(0.8%)安の1バレル=85.70ドル、米WTI原油先物は0.68ドル(0.9%)安の79.04ドル。
ロシアのノバク副首相は10日、西側諸国がロシア産石油・石油製品に上限価格を設定したことを受け、3月に石油生産を約5%、日量50万バレル削減すると述べた。
これを受け、前営業日の10日には北海ブレントは2.2%、WTIは2.1%上昇していた。
INGのアナリスト、ウォーレン・パターソン氏はリサーチノートで、きょうの取引が軟調となっていることについて「今回の減産がすでにほぼ織り込まれたという市場の見方を反映しているようだ」と指摘した。
原油先物は前週、中国の需要回復への期待から8%超上昇した。