[ブダペスト 20日 ロイター] - ハンガリーは20日、ウクライナ産の穀物に加え、蜂蜜や一部の肉製品の輸入を6月30日まで禁止したと発表し、ウクライナ産穀物の中欧諸国通過を助けるよう欧州連合(EU)に「積極的」な支援を求めた。中欧諸国の生産者は安価なウクライナ産との競合を強いられている。
ハンガリーのナジ農相はこの日、ウクライナの農相と会談した。
ナジ氏は、ハンガリーの主張するEUからの支援を巡り、「積極的」の意味するところには言及しなかった。
欧州委員会は19日、一部の中欧加盟国が一方的にウクライナ産農産品の禁輸に踏み切った後、小麦やトウモロコシ、ヒマワリ種子、菜種を対象に緊急の「予防策」を講じると表明した。
しかし、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの農相は同日、EUのドムブロフスキス上級副委員長と協議し、禁輸の対象に牛乳や家禽(かきん)類、はちみつなどを含め、より拡大するよう求めた。
ハンガリーのグヤーシュ首相府長官は20日の記者会見で、ハンガリーの禁輸対象には計25の製品が含まれているとし、その中で最も重要なのは穀類、菜種、ヒマワリ種子、植物油、はちみつ、肉だと語った。