6日の香港市場は大幅に値下がり。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比827.83ポイント(3.18%)安の25236.28ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数は377.55ポイント(2.99%)安の12231.43ポイントと3日続落した。
ハンセンは約3カ月ぶりの安値を切り下げ、今年4月につけた年初来高値から11%下落している。
売買代金は2127億700万香港ドルに増加(3日は1488億6800万香港ドル)。
商いが2000億香港ドルを超えるのは、今年5月29日以来となった。
朝高の後に売られる流れ。
本土株の急反発を好感し、香港の各指数も小高くスタートしたものの、中盤からマイナスに転じた。
ギリシャ懸念でリスク回避の動き。
欧州連合(EU)が求める財政緊縮策の是非を問う国民投票がギリシャで5日投開票され、緊縮策の受け入れ反対票が過半数となるなか、同国がユーロを離脱するとの警戒感が強まった。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。
個別では、取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が9.5%安、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が6.2%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が6.7%安と下げが目立った。
香港交易所株に関しては、ゴールドマン・サックス(GS)が最新リポートで、同社の投資判断を「中立」→「売り」に引き下げたこともネガティブ材料視されている。
海外動向の影響を受けやすい海運セクターも急落。
中海集装箱運輸(2866/HK)が10.1%安、中国遠洋HD(1919/HK)が8.6%安、中海発展(1138/HK)が8.0%安と値を下げた。
H株証券・保険セクターも軒並み売られた。
海通証券(6837/HK)が15.3%安、中信証券(6030/HK)が8.9%安、新華人寿保険(1336/HK)が6.8%安、中国人民保険集団(1339/HK)が4.5%安で引けた。
【亜州IR】