[16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、インドがロシア産原油をディーゼルなどの精製燃料として欧州に転売していることを取り締まるべきだと述べた。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて欧米諸国がロシア産原油の禁輸措置を講じる中、インドはここ1年、ロシア産原油の主要輸入国となっている。
割安なロシア産原油を購入できるインドの製油業界は、コスト面の競争力を武器に欧州向け石油製品輸出を拡大している。
ボレル氏は「ディーゼルやガソリンがインドから欧州に輸出され、それらがロシア産原油で生産されているとしたら、それは明らかに制裁逃れであり、加盟国は対策を講じなければならない」と強調した。
「インドがロシア産原油を購入するのは通常のことだが、ロシア産原油を精製して副産物をわれわれに販売する拠点となるためにインドが購入するのであれば、行動を起こさなければならない」と述べた。