[19日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は小幅に下落した。米債務不履行が回避されるとの楽観的な見方からドルが上昇したほか、主要中央銀行の利上げが長引く可能性が意識された。
0015GMT(日本時間午前9時15分)時点で北海ブレント先物は0.02ドル安の1バレル=75.84ドル。米WTI先物は0.10ドル(0.04%)安の71.76ドル。
米債務上限引き上げを巡る楽観的な見方に加え、18日発表の米新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことを受け、ドル指数は3月17日以来の高値を付けた。
ドル高は他通貨保有者にとってドル建ての原油に割高感が出るため、需要を圧迫する可能性がある。
高インフレの継続を示すデータや中銀当局者のタカ派的な発言も原油相場を圧迫している。
日本関連では19日に発表された4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)が前年同月比3.4%上昇した。
米ダラス地区連銀のローガン総裁とセントルイス地区連銀のブラード総裁は18日、インフレ率は連邦準備理事会(FRB)が利上げを一時停止できるほど急速には低下していないとの見方を示した。