[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は8日、ロシアに対し、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意を少なくとも3カ月延長するよう要請していると述べた。また、ロシアのプーチン大統領が8月にトルコを訪問するとも明らかにした。イスタンブールで、ウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談後に行われた共同記者会見で話した。
ゼレンスキー氏はトルコに先立ち、ブルガリアとチェコを歴訪。11日に始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でウクライナの加盟が承認されるよう、加盟国に働きかける目的がある。
エルドアン氏は、17日に期限が切れる穀物合意の延長へ向け作業が進んでおり、8月のプーチン氏のトルコ訪問で主要な議題になると明らかにした。
エルドアン氏は記者会見で「われわれが望むのは、合意の更新を2カ月に1回ではなく少なくとも3カ月に1回にすることだ。この期間が2年間になるよう努力する」と述べた。
エルドアン氏によれば、ゼレンスキー氏との会談では穀物合意の他に捕虜交換が議題に上った。
ゼレンスキー氏は、結果が出るまでコメントは控えるとした上で、ロシア側勢力により移送された子供たちを含むすべての人質と捕虜の返還に関する詳細についてエルドアン氏と協議したと話した。
NATO加盟国のトルコは、ロシアがウクライナに侵攻した後も双方と良好な関係を維持。昨年は両国の捕虜交換で仲介を支援した。