[シンガポール 11日 ロイター] - 中国の各都市がここ数週間で家庭用天然ガス料金を引き上げている。家庭用ガスの小売価格を販売業者の燃料購入費と連動させる新たな仕組みを当局が開始したことを受けた。
2人の業界関係者や地方政府のウェブサイトによると、北部の石家荘や邯鄲、東部の南京、南西部の綿陽など20以上の都市が1立方メートル当たり0.25元(0.0347ドル)─0.40元の値上げを行った。ロイターの算出では約13─15%の値上げに相当する。
中国は近年、天然ガス価格の自由化に踏み切り、商工業分野ではコスト転嫁を一部認めてきたが、家庭用向けについては統制を保ってきた。このため、特に冬の暖房シーズンには販売業者のマージンを圧迫し、供給混乱を引き起こしたこともあった。
業界関係者によると、今回の値上げは国家発展改革委員会(発改委)が6月上旬に出した政策指針に沿ったものだというが、これは公表されていない。
発改委からはコメントを得られなかった。