[ワシントン 18日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は18日、イラクがイランから輸入した電力の代金支払いに関する制裁措置を120日間免除する措置に署名した。こうした支払いが初めてイラク国外の銀行口座に送金できるようになる。米高官がロイターに語った。
現行の制裁措置では、イラクがイランから輸入した電力の代金を支払う場合、米国の許可を受けたイラク国内の限定された銀行口座に入金しなければならず、イランが資金を引き出す際には用途が人道目的の物品購入に限られている。
米高官は120日間の制裁免除について、イランが資金へのアクセスを求めてイラクに圧力をかけることをやめさせる狙いがあると説明した。
イランは、イラクへの天然ガス輸出を削減することにより、資金放出の許可を米国から取り付けるようイラクに働きかけている。イラクは天然ガスの輸入が削減されたことで発電能力が制限され、猛暑の中で電力供給を減らさざるを得なくなっている。