[オデーサ(ウクライナ) 18日 ロイター] - 米国際開発庁(USAID)のサマンサ・パワー長官は18日、ロシアによる侵攻以来黒海封鎖に苦しんでいるウクライナの農業従事者を支援するため、新たに2億5000万ドルの資金を拠出すると表明した。
ロシアは17日、黒海経由のウクライナ産穀物輸出に関する合意の履行停止を発表。これにより安全な航行の保証が取り消されたことから、グテレス国連事務総長は「あらゆる場所で困窮している人々にとって打撃」と発言していた。
パワー氏は、18日に訪問したウクライナのオデーサ(オデッサ)港でウクライナのクブラコフ副首相と会見し、「ウクライナの農業従事者がビジネスを確実に継続できるようにすることは、集団的利益につながる」と指摘。
今回の投資はウクライナ農業部門を対象とするUSAIDの政策を通じて実施し、農業インフラやその他の輸出経路拡充に充てられると説明。他国政府や民間部門にも、ロシアの政策で打撃を受けているウクライナ農業従事者支援と長期的な経済後押しに向けて資金提供を呼びかけた。
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