[北京 19日 ロイター] - 中国を訪問中のケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は19日、中国政府幹部との一連の会談は建設的だったが、台湾問題など米中間の政治的な懸案が続いていることから複雑でもあったと語った。
同氏は記者団に、米中のつながりが復活しつつあり、「何年も取り組んできたプロセスを再構築しようとしている」と説明した。
ケリー氏は今週の訪中で中国の外交担当トップ、王毅共産党政治局員や李強首相、気候変動問題担当特使である解振華氏と相次ぎ会談した。今年終盤にドバイで開かれる第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)を前に米中の相互信頼を再構築する狙いがある。
同氏は「われわれは全ての外部性の問題でも目指してきたように、COPで協力して取り組むための明確な道筋を描こうと試みている」と語った。
米中間の気候変動対策の外交交渉は、昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が台湾を訪問したことを受けて停止していた。
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