［ニューデリー １９日 ロイター］ - ６月のインドによるロシア産原油輸入は、前月から小幅増加し、過去最高の日量約２００万バレルに達した。ただ、増加ペースは昨年１０月以来の小幅な伸びにとどまり、ロシア産の消費意欲がピークに達した兆しが表れている。貿易筋のデータで１９日、明らかになった。
インドは世界３位のロシア産原油輸入国。ロシアによるウクライナ侵攻に伴って欧米諸国がロシアからの原油購入を停止したことを受けて、ロシア産は割安価格で売却されている。このため、インドの石油精製業者によるロシア産の輸入が増加した。
しかし、値引き幅が縮まり、決済上の問題も発生したことから、インドの業者にとってロシア産原油の魅力が低下。代替として中東産の購入を余儀なくされている。
インドの６月のロシア産原油輸入は、輸入先２位のイラクと３位サウジアラビアからの合計輸入量を上回った。