[25日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は小幅安で推移し、週間でも下落する見通し。各国の軟調な製造業指標を受けて世界的な需要見通しが悪化したほか、ドル高が重しとなっている。
0013GMT(日本時間午前9時13分)時点で、北海ブレント先物は0.16ドル(0.2%)安の1バレル=83.20ドル。米WTI先物は0.18ドル(0.2%)安の78.91ドル。週間では2─3%下げ、2週連続の下落となる見通し。
外為市場では、米ワイオミング州で開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えた警戒感からドルが10週間ぶり高値を付けた。ドル高は他通貨保有者にとってドル建ての原油価格が割高になるため、需要を圧迫する。
原油価格は今週、世界各国の経済指標が製造業の活動縮小を示したことを受け、おおむね軟調に推移した。
供給面では、イラン国営メディアが石油相の発言として、国内原油生産が9月末までに日量340万バレルに達すると報じた。