[キーウ 5日 ロイター] - ウクライナのポドリャク大統領府顧問は5日、黒海を通じたウクライナ産穀物輸出合意を復活させるためにはウクライナが姿勢を軟化させるべきとのトルコの提案を拒絶し、ウクライナはロシアへの制裁緩和やロシアの「宥和政策」を支持しないと述べた。
ロイターとのインタビューで、現実を直視し、存在しない選択肢を議論したり、ロシアによるさらなる犯罪を奨励したりすべきでないと主張。ロシアはウクライナの港湾や穀物積み替えインフラの破壊を狙っているほか、ロシアは穀物輸出合意を必要としておらず、ウクライナを世界の穀物市場から切り離し、穀物価格を押し上げ、黒海の支配権を独占することに関心があるとした。
さらに、ウクライナに「軟化」の余地はないと強調し、「われわれは絶対に『侵略国の宥和政策』を採用せず、制裁解除プログラムに甘い姿勢を取ることもない」とした。
ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は4日、ロシアのリゾート地ソチで首脳会談を実施。会談後、エルドアン氏は、黒海を通じたウクライナ産穀物輸出合意は近く再開可能だとの見方を示した。