Yuka Obayashi
[東京 2日 ロイター] - アジア時間2日の原油先物は上昇。世界的な供給逼迫の見通しが引き続き相場の強材料となっており、米政府機関の閉鎖が土壇場で回避されたこともリスク選好意欲の回復につながった。
北海ブレント先物は0037GMT(日本時間午前9時37分)時点で0.18ドル(0.2%)上昇し、1バレル=92.38ドル。米WTI先物は0.23ドル(0.3%)高の91.02ドル。
関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が4日にオンラインで開催する合同閣僚監視委員会(JMMC)では、現行政策の調整を提言する可能性は低い。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、OPECプラスの方針変更が見込まれない中、供給不安で原油相場は堅調に週のスタートを切ったと指摘。米政府機関閉鎖の回避も多少の安心感につながったとした。
その上で、さらに上昇するかは今後の需要動向にかかっていると述べた。
ロイターが先週末にまとめたエコノミスト調査によると、第4・四半期の北海ブレントは平均89.85ドルになると予想されている。