Curtis Williams
[ヒューストン 4日 ロイター] - ノルウェーの石油・ガス大手エクイノールのチーフエコノミスト、エイリク・ウェアネス氏は、原油の国際価格が大台の1バレル=100ドルに達してもおかしくないとの見方を示した。
その理由についてウェアネス氏は、市場の需給環境が価格上昇を後押ししていると指摘。「原油の在庫や世界全体の生産余力という点で比較的タイトな市場になっている」と説明した。
主要産油国でつくる「石油輸出国機構(OPEC)プラス」は4日に開いた監視委員会で、減産措置を講じている現状の生産方針を維持すると発表。 ただ原油価格は5%余りも急落し、需要冷え込みへの警戒感の強さもうかがえる。
ウェアネス氏は「100ドル到達の可能性は否定しない。しかしそれはOPECがこの水準を望んでいるからではない」と述べ、OPECは需要を壊さないように100ドル未満に価格を誘導することを目指す公算が大きいと付け加えた。