[リオデジャネイロ 9日 ロイター] - ブラジル国営石油会社ペトロブラスのプラテス最高経営責任者(CEO)は9日、リオデジャネイロで開かれた業界会合で記者団に対し、数日前に起きたイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの衝突が石油市場の変動性を高め、投機を増やす可能性があると述べた。
プラテス氏は、石油市場における変動性の高まりは同社が実施している燃料価格政策が「うまく機能している」ことを示していると指摘した。
ペトロブラスは今年、新たな燃料価格政策を実施し、市場寄りの戦略ではなく、価格変動を円滑にする柔軟性の高い方策を打ち出した。政策価格が「収益性を下回る」ことはないとしている。
9日の原油価格は3%超上昇。イスラエルとハマスの軍事衝突で中東の紛争拡大懸念が高まり、先週の下落傾向から反発した。