Katya Golubkova
[東京 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米国がロシア産原油輸出を巡り制裁を科し、供給懸念が一段と高まった。石油輸出国機構(OPEC)が第4・四半期の世界原油在庫減少を予想したことも支援材料となった。
0052GMT(日本時間午前9時52分)時点で北海ブレント先物は0.36ドル(0.4%)高の1バレル=86.36ドル、米WTI先物は0.53ドル(0.6%)高の83.44ドル。
米国は12日、主要7カ国(G7)が設けた価格上限を超えるロシア産原油を輸送していたタンカーの船主に制裁を科した。価格上限措置を巡る初の制裁となる。
OPECは中国主導で2024年の石油需要が力強く伸びるという見通しを据え置いた。
ANZのシニア商品ストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は「原油市場では供給サイドの問題が引き続き焦点になっている」と指摘。
また「OPECが今四半期に原油在庫が日量300万バレル減少するとの見通しを示したことも地合いを支えた。これはイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘による新たな供給混乱がないという前提だ」と述べた。