David Randall
[ニューヨーク 19日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのストラテジストは19日付のメモで、原油価格の上昇と学生ローンの返済再開によって米経済が年内に減速し、指標10年債利回りが低下するとの見通しを示した。iシェアーズ7─10年債上場投資信託(ETF)のコールオプションが魅力的な投資対象になるという。
ゴールドマン・サックスは、10年債利回りは5%近くに達し、フェアバリューの4.2─4.3%を大幅に上回っていると指摘。米経済が第4・四半期に「障害」にぶつかれば、国債価格は上昇(利回りは低下)するとした。
「この取引における重要なリスクは、米国のデータが予想よりも強く、利回りがストラテジストの予想よりも低下しないことだ」とした。
一方、ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバルマーケットストラテジスト、スコット・レン氏は18日付のメモで、債務コストの増加は連邦政府の歳出削減を促し、リセッション(景気後退)が「間近に」迫っていると言及。債務の債務返済は2024年の72億4000万ドルから33年には1兆4000億ドルに増加するとし、「投資家はここ数十年で見たことがないほど高水準の利回りを確保する機会を与えられている」とした。