[北京 1日 ロイター] - 中国南西部雲南省のアルミニウム製錬所は今週、合計115万トンの生産削減を開始した。送電会社の要請によるもので、減産は4月まで続く見込み。精錬所幹部とアナリストが明らかにした。
AZコンサルティングのアルミ担当ディレクター、リー・リン氏によると、中国南方電力網は10月30日、地元メーカーに生産能力を9─40%削減するよう求めた。
雲南省の生産能力は約570万トン。国内4位のアルミ生産地域で、同国の総生産能力の約12%を占めている。安価な水力発電の恩恵を受けて近年生産能力が増加してきたが、現在は水不足による打撃を受けている。
リー氏は5日までに製錬会社は削減を完了し、生産量は115万トン減少する見込みと述べた。
製錬会社の幹部は1日に減産を開始したとし、来年の雨季が始まるまで続くとの見方を示した。雲南省の乾季は通常11月から4月まで。