Yuka Obayashi
[東京 16日 ロイター] - 16日の原油先物価格はほぼ横ばい。不透明な需要見通しが重しとなっている。
0131GMT(日本時間午前10時31分)時点で、北海ブレント先物は0.11ドル(0.1%)安の1バレル=82.75ドル。米WTI先物は0.01ドル高の78.04ドル。
米小売売上高が予想以上に減少。米連邦準備理事会(FRB)が数カ月以内に利下げに踏み切るとの観測が高まり、原油需要にプラスに働くとの見方から15日の原油先物は1%以上値を上げた。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、19日が米国の祝日であることに触れ、投資家は米国の長い週末を前にポジションを調整していると指摘。投資家は金利動向を注視しつつ、中東の地政学的リスクが原油サプライチェーン(供給網)に波及するかどうかを引き続き見極めようとするだろうと述べ、WTIは当面70─80ドルのレンジで取引されると予想した。
国際エネルギー機関(IEA)は15日、世界の石油需要の伸びが失速していると指摘、今年の石油需要の伸びの予測を下方修正した。