[サンパウロ 27日 ロイター] - 中国政府がブラジルからの鶏肉製品輸入に対する関税を撤廃したことが、ブラジル政府の27日の発表で明らかになった。
中国は2019年、ブラジル産鶏肉に17.8─34.2%の反ダンピング(不当廉売)関税を導入した。
ブラジル外務省は声明で、十数社のブラジル企業が中国政府との間で、価格を一定水準以上に維持する取り決めも結んだとし「これらの措置は中国市場でのブラジル製品の競争力を損なった」と指摘。
「反ダンピング措置が終了したことで、ブラジルからの鶏肉輸出は(中国)市場で競争力が高まる」とし、新たな地元企業に中国への輸出機会を与えることにもなると述べた。
ルラ大統領はブラジル産鶏肉の輸入関税が「ゼロになった」とX(旧ツイッター)に投稿した。
外務省によると、関税は2月17日に失効した。
ルラ氏はこの決定により輸出が拡大し、ブラジルに収入と発展がもたらされると述べた。