Emily Chow
[クアラルンプール 28日 ロイター] - 仏トタルエナジーズの幹部は28日、世界の液化天然ガス(LNG)需要が2024年に拡大するとの見通しを示した。最大の購入国である中国が市場に復帰し、欧州の消費が増加していることを理由に挙げた。
同社のシニアバイスプレシデント、トーマス・モーリス氏は、需要が拡大する一方で、新たなLNG生産能力がすぐに稼働しない見込みのため、価格や変動率への小幅な上昇圧力が継続すると予想した。業界イベントで語った。
アジアのLNGスポット価格は先週、約3年ぶりの安値を付けた。アジアと欧州の弱い需要が相場の重しとなった。
マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナスのバイスプレシデント、シャムサイリ・イブラヒム氏はイベントの合間に、LNGが安く推移する中で取引活動が活発化していると指摘。中国で既に動きがあるとした。
ただ、需給は依然として逼迫しており、生産サイドに何か起きれば価格の高騰を引き起こすと予想した。