Yuka Obayashi
[東京 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米原油在庫が予想以上に増加し、需要低迷への懸念が強まった。米国の高金利が予想より長期間続く可能性があるとの見方も重しとなった。
0124GMT(日本時間午前10時24分)時点で、北海ブレント先物は0.22ドル(0.3%)安の1バレル=83.46ドル。米WTI先物は0.30ドル(0.4%)安の78.24ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計によると、23日までの週の米原油在庫は420万バレル増加。アナリスト予想は270万バレル増だった。
楽天証券のコモディティーアナリスト、吉田哲氏は、在庫が高水準だったことを受けて米国の景気の鈍さや石油需要減退を巡る投資家の懸念が高まったと指摘。米利下げが遅れるとの見方も地合いを圧迫したと述べた。一方、中東の紛争が原油の下値を抑えるとの見方を示した。