Marc Jones
[ロンドン 26日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバルは26日の報告書で、欧州の金利上昇と景気悪化により、同地域の企業、不動産会社、銀行の格付けが圧迫され、デフォルト(債務不履行)率が上昇するとの見通しを示した。
「金融環境のひっ迫に伴い、企業、特に投機級発行体の信用の質は悪化基調に転じている」と説明。中でも「不動産は引き続き、最も(基調悪化の)影響を受けやすいセクターのひとつだ」とした。
投機級(ジャンク級)企業の割合は、8月時点の3.4%から来年6月には3.75%へと、徐々に拡大すると予想し、厳しいリセッションに見舞われた場合には5.5%に達する可能性があるとした。