前日の米国株式市場が主要3指数揃って大幅下落したことを受け、日経平均も大きく下落している。午後0時56分現在で21418円だ。
米国市場終了後に発表されたマイクロソフトの決算は増収増益となり、時間外取引にて上昇している。
半導体セクターは依然として厳しい状況で、市場終了後に発表されたアドバンスド・マイクロ・デバイシズの四半期決算は予想を下回る結果となった。他の半導体メーカにつられて前日の市場ですでに9.17%安となっていたが、時間外でさらに8%下落している。
本日の米国市場では、ツイッターが市場開始前に決算を発表する。市場終了後にはアマゾン、アルファベット(グーグル)も予定されており、その内容に大いに注目が集まる。その他では、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、コノコフィリップス、コムキャスト、サウスウエスト航空も発表予定だ。
貿易戦争による関税の影響やテクノロジー企業の弱い収益見通しによって、投資家の懸念は高まっており、午後9時30分発表の失業保険申請件数や耐久財受注が悪い結果となると市場のセンチメントをさらに重くするかもしれない。金曜日には米国第3四半期GDPが発表される。第2四半期からの減速が予想されているが、本日は11時の中古住宅販売保留に注目だ。前日の新築住宅販売戸数がかなり落ち込んだことで、株式市場下落の要因になったことから、予想の-0.1%からさらに大きく減少すると下落の要因になる可能性がある。
ここ数日の大きな下落によって、短期的にはさすがにもうそろそろ底入れがあってもおかしくない。ダウ平均やS&P500は年初の値をすでに大きく割り込んでおり、RSIも30を切っている。ナスダック総合指数は年初の値を割り込んでないが、RSIは30以下だ。さすがにダウ平均も6月末につけた24000ドルまでは下回らないだろう。基本的には第3四半期決算は好調であり、PERも下落によって割安感が出てきているからだ。ただし米中貿易戦争の影響やユーロ圏の経済状況、英国のブレグジット、イタリア予算、サウジアラビアの記者殺害事件など懸念材料があれこれあり、しばらく相場の混乱が続く可能性はある。
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