(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 12381.26(‐130.78)
前営業日終値 12512.04(‐ 93.28)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2758.90(‐44.42)
前営業日終値 2803.32(‐19.99)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1317.37(‐15.90)
前営業日終値 1333.27(‐10.33)
--------------------------------------------------------------------------------
[ニューヨーク 23日 ロイター] 23日の米国株式相場は続落し1カ月ぶり安値
で引けた。最近、世界の製造業部門や需要に弱さが見られるなか、株式市場が持ちこたえ
られるかをめぐり懐疑的な見方が強まっている。
景気に連動しやすい工業、エネルギー、ハイテクセクターの下げが目立った。5月のユ
ーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったほか、5月の中国のP
MI速報値も昨年7月以来の低水準となり、工業関連株の売り材料となった。
米キャタピラー
報・技術(IT)株指数<.GSPT>は1.5%、それぞれ下落した。
ユーロ圏の債務危機で投資家の不安感が強まり、最近の商品(コモディティ)、ユー
ロ、株価が売られる傾向に拍車がかかった。
フィッチによるギリシャ格下げに続き、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の
イタリア格付け見通し引き下げ、スペイン地方選挙での与党社会党の大敗も、ユーロ圏債
務危機が深化することへの懸念を強めた。投資家の間では、与党大敗を受け、スペインの
緊縮財政措置の実施について懐疑的な見方が広がっている。
ユーロはこの日、対ドルで2カ月ぶり安値をつけた。
ダウ工業株30種<.DJI>は130.78ドル(1.05%)安の1万2381.26ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は44.42ポイント(1.58%)安の2758.90。
S&P総合500種<.SPX>は15.90ポイント(1.19%)安の1317.37。
S&P総合500種終値が4月19日以来初めて50日移動平均を下回ったことは、テ
クニカル面での弱さを裏付けている。
MSCIワールド株価指数<.MIWD00000PUS>は1.8%下落し、1日の下落率としては
2カ月超ぶりの大きさとなった。
ドルが上昇し、エネルギーや素材株を圧迫。ドル安の恩恵を受ける大手輸出関連株も売
り圧力にさらされた。
コカ・コーラ
%値下りした。
INGの分散投資部門責任者、ポール・ゼムスキー氏は「ドルの上昇は、短期的には株
価への悪材料だが、商品相場の下落にはポジティブ・ネガティブ両方の意味合いがある」
と指摘。商品相場は当初予想された以上に景気が弱含んでいることを示しているものの、
ガソリン価格の下落で消費者への負担は軽減していると話した。
S&P小売株指数<.RLX>はこの日、0.46%にとどまり、S&P総合500種の下落
率を下回った。